〇月19日(金)その2 入院初日

2024年2月23日2020年代 1回目

「少なめに」というPSW(精神ソーシャルワーカー)さんの意見を容れて、荷物は超コンパクト。

着替え一組、フェイスタオル2枚に洗面セット。
スティックコーヒー、ふりかけ、しょうゆ。以上。

あ、図書館の図鑑系の本2冊とノート、筆記具。それに固形透明水彩セット。
全部合わせてトートバッグに収まる量で、当然荷造りは30分あれば余裕である。

そして片道10分の病院へ…30分遅れで着くADHDの行動様式よ…。

医師の診察、そして入院へ

医師の診察はすぐだった。いつものように会話の途中で

「今回の〇〇さんの入院は任意入院となり…」という言葉がさらっと語られ、それを受けて看護師さんが病棟に連絡に走る…という流れ。

いくつかの書類にサインして入院時検査へ。
胸と頭のレントゲン。このレントゲンがあるから脳出血家系の私でも、健康診断行かずとも安心だといつも思う。お得だと。

そして看護師さんに付き添われて鍵のかかった病棟の病室へ。

病棟での初日

コロナ以降、任意入院でも初めの数日は個室での発熱対応である。医療保護などの場合、様子見のための個室になることが多いと思うのだが、そもそも一人が好きな私にはこれもお得である。…コロナ検査付ではあるが。

病室で一連の説明。
しばらくは病室から出られないので、お湯貰うのにもナースコールで呼んでくださいとなかなか申し訳ないほどの待遇である。

希望して床頭台のカギをもらったり、スマホの使用ルールを訊いたり、シャワーやふろや、洗濯についてなど。

スマホは6時間限定で病室で使用可能。通話はデイルームのベランダ。充電はなんとナースステーションでやってくれるのだが、その使用可能な6時間の中でのみ可能とのこと。
つまり使用終了の16時に5%で返却したら、翌日10時に5%以下で戻ってきて初手で詰む。高速充電は回線に限りがあり、スマホの使い方に少し作戦が必要である。

しかし…病棟でスマホが使える日が来るとは感慨深い。

話は変わって、シャワーは週3回、風呂は週1回。3人用浴室1つと個室用浴室2つがある。
どちらも男女で午前午後を分けられていて、週半ば、シャワーなしの水曜日で午前午後が入れ替わる。

洗濯は、コロナ真っ最中は外部委託があったようだが、今は無い。
自分でコインランドリーで洗うか、数十円の病衣を借りるか。病衣はパジャマ型もあって、若い人も半数ぐらいは病院のパジャマを着ていた。

私はいつものチノパンにTシャツである。就寝時も。
なお、羽織シャツをいつも持ってくるのだが、忘れてしまった…。

個室は当然トイレ付。以前に何度も入院したストレスケア病棟の個室は確かウォシュレット付きだった気がしたが、ここは付いていない。ま、事情は分かる気がする。残念だけど。

食事は、個室の内は持ってきてくれ、終わったら薬を持ってとりに来てくれる。
申し訳なくて居心地が悪いのは庶民の出だからだろうか。

ここまでの説明が済んで、採血したあたりで病院到着から1時間弱。
そしてここからは何もすることがない。午後入院だったためスマホ時間は終了していた。

自由という名の、無の時間の始まりである。

ここで少しだけ、違和感を感じる。
「あれ?これ、時間つぶしの道具足りなくない?」

しかしほどなく来たご飯でおなかを満たされたら、気絶するほどの眠気に襲われて撃沈、一日目が終わった。

Posted by Kanrinin